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調質
● 熱処理の説明
調質は、製品全体の硬さを上げて靭性と耐摩耗性を高めると同時に、均質性(製品の表面部と中心部の硬さが均一であること)も高めることを目的とした熱処理です。
「焼入れ焼き戻し」と書かれていることがあります。
以下の手順で熱処理を行っていきます。
(1) 焼き入れ
(2) 冷却
(3) 焼き戻し(400℃以上の高温焼き戻し)
(4) 冷却
ズブ焼きと同じ工程であるため、区別が難しいのですが、焼き戻しの温度を400℃以上の高温で行うことで、金属の結晶粒や組織を均一にして均質性を高め、旧JISで定められた硬さの範囲内にすることを目的とした熱処理を調質と呼んでいます。
硬さも組織も均一な製品に仕上がるため、機械加工で安定した切削性能を引き出すことができます。
また、用途に合わせ、他の熱処理と組み合わせた複雑な熱処理を行うこともあります。
組み合わせは多岐に渡り、この知識と経験が熱処理の良し悪しを決めるカギとなります。
当社では、お客様のご要望や材質に合わせ、最適な処理方法を設定して熱処理を行います。
● 材種実績
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